連載全3回のうち第3回目
作成:讃匠 麺研究センター
徳川家康は戦国大名の中で突出して長寿だったことを知っていますか。
独自に薬学を研究するなど、人1倍健康に気を付けていたそうです。
信長は、生物は個体単位で消滅するという死生観でした。
身体に良いと思う薬は、かなり熱心に収集していて、晩年には、心身の健康のために東南アジアから香木を集めていたそうです。
学をふくめて強い執着を貫いた先に、当時としては異例の75歳までの長寿が得られたのではないでしょうか。
永く生き残ることは、人生においても、ビジネスにおいても最強の戦略だと言えるのです。
そして、織田信長、豊臣秀吉よりも生まれる時代は遅かったこと、遅すぎなかったこと、多くの幸運に守られた結果であり、いかに運を味方につけることの大切さも良く分かるのです。
「自分の人生に最期まで付き合う、最後まで諦めない、 妥協しない、一貫性を大切に」
これは私の拙い人生を通じての結果であり、永い繁栄を目指すための生き方です。
もし、私が今日、この場所にいることが出来ている原因をひとつ挙げなさいと言われたら、どんな難しい時にも、諦めなかったことだと言えるかも知れません。
成功者は例外なく「諦めない」精神を持っています。
・エジソン:白熱灯の発明に5000回の失敗
・フォード:5回倒産を経験
・リンカーン:大統領になるまで8回の落選
エジソンは白熱灯を発明するまでに、約5千回の実験で失敗をしています。
フォードは、成功するまでに5回も倒産しています。
リンカーンは大統領になる前に、8回も落選しています。
彼らが栄光の座を勝ち得たのは諦めなかったからです。
私などは、恥ずかしくて言えないくらい、たくさんの失敗を繰り返してきました。
「失敗は存在しない。成功と学習があるのみ」と、言われています。
失敗しているように見えても、諦めなかったら、学習なのです。
学びなのです。
諦めて止めてしまうと、そこで終わってしまい、失敗の歴史が残るだけです。
どんなことがあっても諦めないこと、止めないこと、継続が必要なのです。
これに必要なことは覚悟です。
絶対に引き返さない覚悟です。
妥協しないことです。 諦めないこと、妥協しないこと、高い目標を掲げることが成功への道です。
もし、アップル社のステイーブ・ジョブズが自分の信念を貫くのを諦めて、部下の持ってきた、開発途上のipodとか、iphone等で満足してしまったら、現在のアップル社にはなっていません。
だから、諦めないということは常に高い目標とセットになっています。
低い目標であれば、常に、簡単に解決するはずですから。
常に高い目標を掲げ続けて、絶対に諦めないことです。
次は常に安心領域に留まらないという課題です。
何か、難しい課題があって、それに向かって一生懸命に努力し、一旦、解決して出来上がってしまうと、それは、すぐに安心領域になってしまいます。
筋トレに例えると、良く判ります。
腕立て伏せが日々のトレーニングの成果で、40回出来るようになったとします。
すると、40回以下の回数を幾ら繰り返しても、それ以上に回数は伸びません。
出来ないのを無理して、40回以上にチャレンジしていると、いつか、41回、2回と徐々に伸びてきます。
腕立て伏せだけではなく、英会話とか、学ぶことは全て同じです。
だから、現在、出来ているところは安心領域です。
既存のうどん、そば、ラーメン店が日々の営業でやっていることのほとんどは、この安心領域でやっているはずです。
去年と同じ事をやり続けていると、今の時代は今年の売上は必ず落ちます。
だから、われわれは常に安心領域からはみ出して、現在の持っている力では出来ないことに挑戦し続けていかない限り、進化はあり得ないのです。
安心領域にどっぷり浸かって同じことをやり続けていると、いつか、安心できない状態に陥ってしまいます。
そのような状態にならない為にも、常に安心領域から脱出し続けることです。
そして、新しい領域に達しても、そこがすぐに安心領域になるので、そこで居続けないことです。
常に新しい、非安心領域を求め続けることです。
常に安心領域からはみ出し、挑戦し続けることが心地よいという習慣を身に付けることが大切なのです。
どんなに苦しくても、一貫性を持って、負けないでやり切る事が重要です。
何事にも、一貫性を持って、真剣に取り組む事、そして、どんな事があっても、諦めない事、投げない事が大切です。
あるとき海外在住の日本女性が2名、当校に入学なさいました。
北米と台湾でそれぞれ恵まれた生活を送っている主婦ですが、積極的な姿勢が印象に残っています。
平均以上の生活を送っていながらわざわざ日本の麺学校で学ぼうというのは、高い志の表れです参加態度が積極的な人ほど志が高い。
これが私の仮説です。
高みを目指す人は常に積極的で、その情熱がこちらに伝わります。
分からないことがあれば熱心に質問をぶつけてきます。
物事に取り組む情熱の差は、本人の志の違いだと思います。
去年と同じ事をやり続けていると、今の時代は今年の売上は必ず落ちます。
目標が高ければ高いほど情熱が強くなり、達成する可能性も高まります。
目標と情熱は表裏一体です。
あなたが情熱に欠けているとしたら、それは目標が低いからではないでしょうか。
あるいは、なすべき目標を持っていないのかもしれません。
大きな功績を遺した人物は例外なく熱い情熱を持っていました。
ナポレオン、エジソン、ガンジー、ナイチングール、松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫。
彼らの大きな夢を実現させたのは、胸に燃える強い情熱だったのです。
情熱の差は志の差。
夢を実現するには熱い情熱が必要。
仕事に対する情熱は、自分の使命を明確にすることでますます燃え上がります。
自分は一体何のために今の仕事をしているのか。
たった1回しかない貴重な人生を、なぜこのビジネスに捧げようとしているのか。なぜそれをやりたいのか。
「なぜ」に対する答えがあなたの使命です。
使命が高い志に根ざしていればいるほど多くの賛同者を巻き込むことができ、多くの賛同者の協力を得て、事業の完成が加速されます。
そして、自分の仕事に打ち込むこと。
真剣に打ち込めば打ち込むほど仕事に対する愛着が湧き、強い情熱が湧き起こってくるでしょう。
成功者には共通して「一貫性を持つこと」「挑戦し続けること」「高い志を持つこと」が求められます。
安心領域を抜け、新しい挑戦を続けることが不可欠なのです。「なぜそれをやりたいのか?」という使命を明確にし、情熱を持って取り組むのです。