うどんの画像

連載全2回のうち第1回目

作成:讃匠 麺研究センター

LINEとAIで常連を“濃いファン”に育てる!感情マーケティングの時代

目次

先週は、厨房のAI化で「誰でもできる厨房革命」の話をしましたが、 今週はお客様との関係づくりにフォーカスします。

あなたは、あなた自身が熱狂的なファンになっている店はありますか。

あるいは、熱狂的なファンになっている商品はありますか。

例えば、これを食べるのは、あの店しかないというような店です。

ほとんどこのような店は地域一番店です。

私が繁盛法則して、まずお勧めしたいのは、そのジャンルでトップになることです。

私の地元、香川県には、骨付鶏「一鶴」がありますが、一鶴はまさにそのような店です。

うどん県と言われていますが、一鶴のようなうどん店はなかなか見当たらないのです。

飲食ビジネスで売上を伸ばし続けるお店には、必ず“熱狂的なファン”がいます。

「また来たくなる」「誰かに紹介したくなる」――それを支えるのが、感情マーケティングです。

珍しいメニューや麺・出汁へのこだわりで勝負していましたが、本場さぬきうどんの価格帯から抜け出せず、ビジネスとして成功させることはできませんでした。

一鶴の場合は、残念ながら感情マーケテイングではなく、商品力で勝負しています。

商品力での差別化が厳しい場合に、効果的なのが、次に挙げる感情マーケテイングです。

しかし、頭では分かっていても 「お客様一人ひとりに寄り添った接客」には 時間も人手もかかりすぎる…

そう感じていませんか?

そこで活躍するのが、LINEとAIです。

今回は、“あなたのために”を無理なく実現する最新の仕組みを紹介します。

◆ はじめに:お客様はモノではなく“体験”にお金を払う

リピーター作りの本質は「お得さ」よりも 「感情に寄り添った体験価値」です。

一鶴も決して、お得さでは勝負していません。

ただスタンプカードを渡すだけでは 常連さんは“濃いファン”には育ちません。

「私のことをわかってくれている」 「この店は、私に合わせてくれる」 そんな小さな感動を積み重ねた店が、 最後は勝ち残るのです。

1. どうして今「感情マーケティング」が必須なのか?

店舗運営の課題と背景として、次のようなことが挙げられます。

課題背景
値引き依存クーポン合戦で利益率が低下する
来店頻度の低下他店との差別化が難しくなる
お客様との接点が薄い一度来たお客様が次に来ない

だからこそ、価格競争から抜け出すために お客様との心の距離を縮めることが重要です。

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