今回は値上に対して、抵抗感のある経営者に対する考え方のアドバイスです。
日本の外食の価格は安すぎるのです。
その典型事例がさぬきうどんの本場香川県のうどんの価格です。
1999年に日本はデフレに突入し、2002年にはマクドナルドのハンバーガーは59円の史上最安値になりました。
日本の外食の価格を破壊したのは、マクドナルドの半額セールが始まりで、その後、牛丼の吉野家はじめ、
多くの外食企業が値下げ競争を始めてしまい、外食の価格が低い位置に定着してしまったのです。
現在は、円安も伴い、多くのインバンド客が日本の食事の安さと美味しさに驚いています。
そのような値下げ競争の中で、地方の強い企業は価格を一切下げなくても、客数を全然落とさずに、シッカリ、利益を確保して、
強く生き残っている企業もあるのです。
私の知る範囲での事例は、さぬきうどんの本場の骨付鶏『一鶴』と、名古屋のひつまぶしの『あつた蓬莱軒 本店』です。
アフターコロナの厳しい時代において、私が麺ビジネスの値引きによる売上拡大対策に対して、
私が感じている問題点は下記の通りです。
値引き、クーポン等、値引き相当の対策。
例えば、1000円の商品を値引した場合を計算してみます。
以上のように、10%引きで利益は33%減少し、20%引きで66%、30%も引けば、利益はゼロになるのです。
同じビジネスモデルで成功を続けていくと、限られた市場では飽和状態になり、それ以上展開すると、
店舗間の食い合いが生じます。
従って、マーケットの限界を知ることは大切です。
更に、ビジネスモデルによっては、ライフサイクルによって、寿命のあるビジネスモデルが存在します。
今後20年間で、日本の人口が約2千万人減少すると言われており、
だから、ライフサイクルで頂点に達する前に、次々と時代にあった新しいビジネスモデルの開発が重要になります。
既に出来上がって成功しているビジネスモデルをM&Aで入手すると時短になるように思えますが、マクドナルドとか、
スターバックスのような大きく育つものは、簡単に入手出来るようなものではないと思います。
ここでも、常に消費者を見つめ続け、お客さまの問題解決に取り組むことが大切になってきます。
上記の通り、誰にでも売れる、一番売れ安い価格設定は一番利益の出ない価格設定です。
一番、利益が出るのは、一番売れる価格設定の2倍程度の価格です。
殆どの人達は、この安すぎる価格設定では、利益が出ず、過当競争に陥っているのです。
殆どのうどん店はうどんを売ろうとしているので、安くしか売れないのです。
例えば、スタバはコーヒーを売ろうとしていないのに、コーヒーが高く売れて、シッカリ利益を出すことが出来ています。
うどん店が、うどんを売ろうとするので、過当競争になり、儲からなくなり、
製麺機メーカーが製麺機を売るので、製麺機が売れず、過当競争になるのです。
売りたいモノをダイレクトに売るのではなく、売れる仕組みを作ることが大切なのです。
実際の戦略ポジショニングは、下記の順序で行ないます。
1 上記のように縦軸、横軸に異なったパラメーターを設定して、一般的な消費者の頭の中にある自店とライバル店との相対的な位置付けを行ないます。
2 ポジショニングの手順STP(セグメンテーション、ターゲテイング、ポジショニング)
現状分析
①ターゲット顧客が、購買において重要だと考える要素を列挙する …
(一般消費者が自社のビジネスに求めている要素の重要な要素)
②競合分析をおこなう …(同じ商圏での競合分析)
③マッピングの軸を決める …(同じような要素は避ける)
④競合の位置づけをマップに配置する …
⑤自社が狙うポジションを決め、それに基づくマーケティング戦略を立てる
3 ポジショニングの留意点は以下の通りです。
① 大きい山を狙う(市場が大きい)
② プラスの変化の山を狙う (成長性がある)
③ 自社の強みが活かせる (ライバルにない、自社だけが持っている特殊技術、特殊知識、過去のR&Dが活かせる)
④ 弱者は相手にしない、セグメントでトップになること (これは非常に重要なポリシーで、商圏内でトップを目指すことです。)
4 優れた商品は絶対です。
(参考)ダイソン社長 会社より商品が大切
5 市場のリーダーのポジションを確保する
カレーうどんと言えば、○○●〇
一層の努力をしなければいけないときは、勝負がまだ決まっていないときで、最終ゴールは、選んだ山の上に旗を立てることです。
そのジャンル、その商圏でトップになることです。
6 5 Way positioningの概念は次の通りで、以下の5項目で、全てが3以上、得意な分野でトップ、即ち、5点を獲得することです。