うどんの画像

連載全3回のうち第1回目

作成:讃匠 麺研究センター

物件では妥協しない

目次

1.立地での新規開業失敗事例

最近、国内営業スタッフから聞いた お客様の困りごとのなかには「良い物件が見つからない」というコメントが多くありました。
新規開業をする方は、どんな物件が良いか、どんな立地が良いか迷うはずです。
既存店の方も今の物件・立地条件に悩んでいる方もいるかもしれません。 今回は、そんな立地・物件についてみていきましょう。
まずは、一般的な問題点を紹介しましょう。

① 不動産屋は、麺専門店の最適立地を知らない
(事例)うどん店を開店すると決めると、すぐに不動産屋へ行って、立地を確保する店主

② 居抜き店舗は、結局、高くつく
(参考)1人世帯、2人世帯が非常に多くなっているが、ほとんどの店は4人掛けテーブルが多い。

③ コンセプトと立地のズレがある
(参考)立地選定は、魚釣りの釣り場選定と同じで、釣りたい魚のいる場所に行かないと釣れない。

④ 家賃と売上の関係を知らないで、家賃が高い場所で開業する人が多い。
(参考)最適家賃比率は7%以下

⑤お手軽な店と、上質な店では、立地の考え方が異なる
(参考)家賃と売上の関係

⑥一般的な立地では、売上は席数に比例している事を理解していない
(参考)事業計画書を作製すれば良く理解出来る

〇 つぎに、都市立地選定での多くの問題を紹介しましょう。

① 都市型立地でも、殆どの場所は駐車場が必要
(事例)駐車場が必要なのに、駐車場の無い場所、或いは少ない場所で開店する。
(事例)通勤、通学駅の駅前で開店した

② 2階で開店するのが問題だと思っていない 、幹線道路、駅前で開店を希望する方が多い
(参考)幹線道路、線路、川は商圏を分断するので、近くで開店しない事

③ 都心を離れた駅前で、開店する
(参考)都心を離れると、駅前は良い立地ではない、乗降客の殆どは朝晩の通勤、通学のみ

〇 郊外型立地での課題

① 幹線道路沿いに出店したがる
(参考)幹線道路沿いは、競争が厳しい、小さい店が出店しても目立たない

② 自動車を使わないと来店できないのに、駐車場が足りない店が殆ど

③ 郊外型立地なのに、席数が少ない
しかし、郊外型でも、お手軽と上質では、立地は全然異なるのです。 立地が悪くても、高い商品力でカバーする事は出来るのです。 自宅での開業は、多少条件が悪くても、リスクを軽減できますが、郊外型では十分な駐車場は必須です。

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