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連載全3回のうち第2回目

作成:讃匠 麺研究センター

物件では妥協しない

目次

2.既存店の立地についての考え方

まず伝えたいのは、商圏の状態は、時間の経過と共に変化していくということです。
例えば、昔はローカル銀座だったが、今はシャッター街(20~30年間以上)など、 やっていると、立地と商圏事情が変わってしまっているのです。
ですので、既存店の方にオススメしたいことは、 何年かに一度は、商圏分析を行なった方が良いということです。 立地が悪い場合は、思い切り、移転すると、時間のロスを無くす事ができます。
実際に立地を変えただけで、売上を何倍かに伸ばしたラーメン店があります。 もし、変えずにやっていたら、今はどうなっていたか。 やっている営業内容、コンセプトと立地が合っていないという事例は意外と多いのです。
コンセプトによって、お客さまが決まりますので、コンセプトに沿った立地選択は絶対です。 人口の変動の多い場所は、初めは良いと思って決めた物件かもしれませんが、 数年たった際には、再度商圏分析を行ってみましょう。

3.立地の考え方:立地は、コンセプトによって変わってくる

立地選定は命懸けなのです。 まるで、蟻地獄が巣穴を作ると同じで、蟻の通り道に巣穴を作らないと餓死してしまうのです。
しかし、深く研究せずに立地を決める人達が殆どなのです。 では、どの様な商圏を想定するでしょうか?
例えば、徒歩商圏(半径500m以内)、自転車商圏(半径1km程度)であれば、 ターゲット層とすれば、近隣のお客様でしょう。 自動車商圏(半径5km前後)であれば、全域のお客様がターゲットとなるでしょう。
要するに、どの様なお客様がターゲットなのかは、前回のブログでお話した、 コンセプト、ビジネスモデルに関連するのです。
また、お手軽志向や上質志向でも異なってきますが、 殆どのビジネスは上質でもなく、お手軽でもなく、 中間の不毛地帯でやっている為に、うまくいっていないのです。 ビジネスでの成功は、上質か、お手軽かのどちらかしかないのです。
但し、お手軽は規模が大きくないと、成功しません。 また、上質は高級とは意味が違います。

次に家賃と売上の関係は下記の通りで、ファーストフードのようなお手軽な店は家賃が高いほど、 売上が上がりますが、上質な店の場合は、家賃と売上の関連はありません。