連載全3回のうち第2回目
作成:讃匠 麺研究センター
コンセプトもよく使われる言葉ではありますが、 深く理解されていない言葉の1つなのです。 コンセプトとは、分かり易い言葉で表現すれば、 考え方であり、方向性であり、本質に当たります。 辞書では、コンセプトは本来「概念」を表す言葉です。 しかしながら、日本語でコンセプトの言葉を用いる場合は、 「全体を貫く基本的な概念」を表すこと多いようです。 私がコンセプトの重要性を考えるようになったきっかけは、 川崎重工時の飛行機の機体設計課で叩き込まれた 「デザイン・フィロゾフィー」に端を発しています。 飛行機の開発設計においては、 まず、最初に明確にしなければいけなかった重要事項が、 「デザイン・フィロゾフィー」でした。 飛行機の開発における「デザイン・フィロゾフィー」の大切さを 知ることが出来ました。 「デザイン・フィロゾフィー」を最初の段階で 明確にしなければいけない理由を知っていた私は、 飛行機の開発、設計の場合は「デザイン・フィロゾフィー」ですが、 一般の仕事に置き換えると、これは何のことであろうかと、考えました。 一般の仕事においては、これがコンセプトであり、 コンセプトを決める上で、ベースになっているのが、価値観であり、 使命であることも分かってきました。 コンセプトを明確にするには、最初に明確にしなければいけないのは、 われわれの持っている価値観です。 そして、コンセプトは対象が見えるもので、 モノであるとか、本であるとか、商品であるとか、 モノを対象にしているのが、コンセプトです。 コンセプトを一言で言えば、何(What・・・?)を明確にすることです。 コンセプトをビジネスで使った場合は、 「そのビジネスの本質」がコンセプトの本質であると思います。 例えば、有名な良いコンセプトとして、 何度も紹介させていただいておりますが、 広く知られているのがスターバックスのコンセプトです。 スターバックは基本的にコーヒーを主体にしたドリンク、 フード類を売っているカフェです。
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