連載全2回のうち第2回目
作成:讃匠 麺研究センター
しかし、メニューを絞ることよりも、更に重要なことがあります。 それは麺ビジネスの一番の根っ子である「お客様の一番の困りごとの解決」です。
これこそが、全ての成功の源泉なのです。
一鶴が75年間愛され続けている真の理由も、 単に美味しい骨付鶏を提供しているからではありません。 お客様の根深い困りごと「ストレス」を解決しているからです。
現在の日本は、IT化が急速に進み、スマホやパソコンに触れ、絶えず情報にさらされています。 朝起きてから夜寝るまで、デジタル漬けの毎日を送っています。
SNSの情報過多、メールやLINEの絶え間ない通知、 オンライン会議での疲労…
現代人は、デジタル機器の影響で かつてないほどのストレスを溜め込んでいます。
だからこそ、一鶴のような 「料理を食べさせるだけでなく、お客様のストレスを解放できる店」 は、これから非常にニーズが高くなるのです。
しかし、一鶴で最も見逃してはいけない点があります。 それは「永く繁盛を続けている」という事実です。
創業から75年以上。 この長期間にわたって、一度も衰退することなく、 むしろ成長を続けています。
これこそが、一鶴から学ぶべき最大の教訓なのです。
多くの飲食店が1〜2年で閉店し、 10年続く店でさえ珍しい業界において、 75年間繁盛し続けるということは並大抵のことではありません。
この「永続繁盛」の背景には、 一体どのような秘密があるのでしょうか?
飲食業界の現実は厳しいものです。 新規開店した店舗の約半数が1年以内に閉店しています。 3年続く店は全体の30%程度で、10年続く店となると、わずか10%以下です。
なぜ、これほど多くの店が短期間で消えていくのでしょうか?
最大の理由は「一時的な流行に頼ったビジネス」だからです。 話題の新メニューに頼る、一時的なブームに便乗する、表面的な改装や演出で集客を図るといったところです。
これらは全て、短期的な効果しか生みません。 流行が去れば、お客様も去ってしまうのです。
これからの麺ビジネスにおいて、 最も大切なのは 「永く繁盛を続ける店を作ること」です。
一時的な売上アップではなく、 長期的な繁盛を目指すことです。
そのためには、一鶴のように時代を超えて愛される価値を提供し続ける必要があります。
現代は特に変化が激しい時代です。 デジタル化、グローバル化、価値観の多様化… 目まぐるしく変わる環境の中で、 75年間変わらぬ価値を提供し続ける一鶴の姿勢こそ、 我々が学ぶべき最重要ポイントなのです。
先日、また新しいお客様を一鶴にご案内しました。 300席の店内が賑わう様子を見て、 その方は言葉を失っていました。
「こんなにシンプルなメニューで、 これほどの繁盛店が作れるなんて…」
そして、創業75年という歴史の重みに、 改めて感動していました。
「一時的な成功ではなく、永続的な価値創造。 これこそが真のビジネスなんですね」
帰り道、その方は「75年続く店を作りたい」と何度もつぶやいていました。
しかし、多くの経営者が疑問に思うことがあります。 「どうすれば、一鶴のような素晴らしい店が作れるのか?」
一鶴のような店を作るのは夢物語ではありません。 実は、明確な法則と手順があるのです。
この法則を体系的に学べる場所が大和麺学校の経営講義です。
大和麺学校では、一鶴のような永続繁盛店を作るための具体的なノウハウを、実践的に指導しています。
実際に、当校の卒業生の中には、 地域で圧倒的な1番店になった方々が数多くいらっしゃいます。