連載全2回のうち第2回目
作成:讃匠 麺研究センター
スタッフは経営者の背中を見ています。経営者の情熱、責任感、そして何より感謝の姿勢は、組織全体に伝染し、企業の文化を創り上げます 。
高齢のスタッフは、まさに「歩く資産」です。彼らの長年の経験や知恵を尊重し、信頼して仕事を任せることです。経営者が彼らに「感謝」し、頼りにする姿勢を見せることで、彼らは誇りを持って働き、その能力を最大限に発揮します。
Y世代やZ世代といった若いスタッフは、金銭的な報酬だけでなく、仕事へのやりがいや精神的な充足感を強く求めます 。経営者が自身の「大きな夢」を情熱的に語り、仕事に対する真摯な姿勢(一貫性・責任感)を見せることで、彼らは「この人の下で成長したい」と感じ、エンゲージメントが飛躍的に高まるのです 。
人口が一番多かった団塊の世代、その子供たちのX世代、ミレニアム世代であるY世代、デジタル・ネイテイブのZ世代、更に最も若いα世代とお客さまも5世代、働く人たちも5世代が混じり合っている初めての時代に突入しています。それぞれの時代の特徴を理解することが、長く繁栄する店作りには欠かせないのです。
超高齢化、人手不足、激しい競争。これからの時代、課題は尽きません。
しかし、どんなに時代が変わろうと、ビジネスの根幹は常に「人」です。
そして、その中心にいるのは、経営者であるあなた自身に他なりません。
今回挙げた「感謝、忍耐、一貫性、責任感、大きな夢、情熱、意志力、集中力、信頼、経験、直感力」これらの『内面的資産』こそが、人を惹きつけ、テクノロジーを正しく導き、長く繁栄する麺ビジネスを築くための最も確かな資本です。
まずは、全ての土台である「感謝」から。今日一日を振り返り、感謝できることを思い浮かべてみてください。
その小さな積み重ねが、あなたの「人間力」を磨き、お店の未来を、そしてあなた自身の人生をより豊かなものにしてくれるはずです。
あなたが持つ一番の「内面的資産」は何ですか?そして、それを明日からのお店作りに、どのように活かしていきますか?
目先の売上に惑わされず、“味”“人”“物語”の本質に向き合う店だけが、 10年、20年とお客様の心をつかみ続けられるのです。
ITもサブスクもAIも、すべては「本物の味と体験」を届けるための手段です。 “商品力”を磨くことこそが、永い繁栄への唯一の近道です。
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