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高品質の仕入れ麺

売上アップに人手は要らない|飲食店経営を左右する9つの重要要因

国・地域 テイクアウト比率
日本 48%
米国 45%
カナダ 43%
韓国 35%
オーストラリア 23%
ドイツ 17%
フランス 17%
ロシア 17%
英国 17%
ブラジル 13%
中国 10%
イタリア 3%
スペイン 3%

※2017年時点(コロナ前)の調査データ。近年はさらに比率が高まっていると見られる。

生産性という考え方 ― 少ない力で大きな成果を

飲食店経営において、売上を伸ばすことと人手を増やすことは、必ずしもイコールではありません。

生産性は、次のようなシンプルな式で表すことができます。

生産性 = 成果(出力)÷ 努力(入力)

つまり、投じる労力や人手を増やさずに成果を最大化することこそが、経営における本質的な課題です。人手不足が深刻化する中、この視点はますます重要になっています。

麺料理を提供する飲食店の売上には、いくつかの共通した重要要因があります。今回は、その中でも特に影響の大きい9つの要因を整理してご紹介します。


1. 客単価をできるだけ上げる

売上を左右する最初の要因は客単価です。ここで重要なのが、どのような客層をターゲットにするかという視点です。

サラリーマン層をメインターゲットにすると、昼のわずかな時間帯に注文が集中し、価格競争にも巻き込まれやすくなります。一方で、女性客や家族連れをターゲットにすると、昼のピークが立ちにくく、来店も分散しやすいというメリットがあります。

女性客の客単価を上げるうえで見落とされがちなのが、「健康志向=野菜中心」という思い込みです。実際には、しっかりとしたたんぱく質(肉類)を一定量盛り込んだメニューの方が、満足度と客単価の両方を高めやすい傾向があります。調理法としては、油分や塩分を控えめにしつつ、素材の味を活かす調理が好まれます。


2. メニュー数を絞り込む

メニュー数が多いほど、お客様の選択肢が増えて良さそうに思えますが、実際には人手不足の状況下でメニューを絞り込んだことで、看板メニューへの注文が集中し、品質と提供スピードの両方が向上したという例は少なくありません。

メニューを絞ることで得られる効果は主に3つです。

  • 調理オペレーションがシンプルになり、少人数でも対応できる
  • 特定メニューへの注文集中により、品質・調理スピードが向上する
  • 看板メニューとしての専門性が伝わりやすくなる

またインターネットの普及により、来店前に口コミサイトの評価を確認するお客様が大半になりました。専門性の高い看板メニューを軸にした店づくりは、口コミ評価の向上にもつながりやすい傾向があります。


3. 座席数とレイアウトの工夫

座席数は単純に「多ければ良い」というものではなく、レイアウトの工夫が重要です。

特に女性客をターゲットにする場合、相席になりやすい4人掛けテーブルよりも、長テーブルのように自由に着席できるレイアウトの方が敬�休されにくく、来店のハードルを下げやすくなります。


4. 回転率は「時間当たり」ではなく「1日当たり」で考える

回転率というと1時間当たりの数値をイメージしがちですが、実際に経営効率を左右するのは1日を通じた回転数です。

昼のピークタイムだけに依存する店舗は、その短時間のために人員を確保する必要があり、結果として人件費比率が高くなりがちです。一方で、女性客や家族連れなど来店時間が分散する客層を取り込めれば、1日を通じた稼働率が上がり、少ない人員でも効率よく売上を確保しやすくなります。


5. 駐車場台数という見落とされがちな要因

特に郊外・地方の店舗において、駐車場不足は売上機会の損失に直結します。満車に近い状態が続くと、お客様は「入れないかもしれない」と判断して来店候補から外してしまうためです。

駐車場は7〜8割程度埋まっている状態でも、外から見ると「満車」に見えてしまいます。1台分のスペースを追加確保するだけで、月間の売上・利益に一定の改善が見込めるケースもあり、店舗運営者が想像している以上に影響の大きい要因です。


6. 昼のピークに耐える厨房のキャパシティ

飲食店経営者の間でも見落とされがちなのが、厨房のキャパシティ、特に茹で作業の処理能力です。

昼のピーク時の売上は、多くの場合、厨房が同時にどれだけの品数を提供できるかによって上限が決まります。茹で釜のキャパシティが不足していたり、無理に多くの麺を一度に投入してしまうと、茹で湯の温度低下や濁りが生じ、麺の品質そのものが低下してしまいます。

この課題への対応として、自家製麺から仕入れ式の業務用麺へ切り替える飲食店も増えています。製麺工程そのものを外部化することで、厨房内の作業負荷とキャパシティの制約を大きく軽減できるためです。御店で人手不足や厨房キャパの限界を感じている場合、製麺を仕入れに切り替えることは、有効な選択肢のひとつになり得ます。


7. 時間のかかる作業を省く

天ぷらの調理や自家製麺など、時間のかかる作業は、少人数オペレーションの大きなボトルネックになります。

例えば天ぷらは調理に手間がかかるうえ、近年は健康志向からメニュー自体を敬遠するお客様も増えています。フライヤー周りのレイアウトを見直し、動線を最小限にすることも、作業時間短縮の一つの手段です。

また自家製麺についても、麺打ちには一定の技術と時間が必要です。人手不足が深刻な店舗では、業務用の生麺・半生麺を仕入れることで、製麺技術者を確保する必要がなくなり、限られた人員でも安定した営業が可能になります。麺の品質そのものにこだわりつつ、製麺工程だけを外部に任せるという選択は、味を落とすことなく生産性を高める現実的な方法といえます。


8. できるだけセルフサービスを取り入れる

フルサービスに引けを取らないブランドイメージを保ちながら、セルフサービスを導入している飲食チェーンは少なくありません。セルフサービスは接客にかかる人件費を抑えられるだけでなく、ホール業務の人員を最小限にできるという利点があります。


9. テイクアウト比率を高める

国・地域 テイクアウト比率
日本 48%
米国 45%
カナダ 43%
韓国 35%
オーストラリア 23%
ドイツ 17%
フランス 17%
ロシア 17%
英国 17%
ブラジル 13%
中国 10%
イタリア 3%
スペイン 3%

※2017年時点(コロナ前)の調査データ。近年はさらに比率が高まっていると見られる。

 

最後に、近年特に重要性が高まっているのがテイクアウト比率です。

日本は世界のカフェ・飲食ビジネスの中でも、テイクアウト比率が高い国の一つとされています(2017年時点の調査で約48%。近年はさらに高まっていると見られます)。

店内飲食の場合は基本的に1人前の注文にとどまりますが、テイクアウトの場合は家族分・複数人分をまとめて購入されるケースが多く、客単価が大きく上がりやすいという特徴があります。座席を使わない売上をどれだけ積み上げられるかは、限られた座席数の中で売上上限を突破する重要な鍵になります。


まとめ

売上を伸ばすために必ずしも人手を増やす必要はありません。客単価、メニュー構成、座席レイアウト、回転率、駐車場、厨房キャパシティ、作業効率、セルフサービス、テイクアウト比率──これら9つの要因を一つずつ見直すことで、限られた人員体制でも売上と利益を伸ばすことは十分に可能です。

中でも「厨房のキャパシティ」と「時間のかかる作業を省く」は、多くの店舗で見落とされがちですが、改善効果が大きい領域です。特に製麺工程は、技術と時間の両方を要する作業であるため、業務用の生麺・半生麺への切り替えを検討することで、限られた人員でも安定した品質と営業体制を維持しやすくなります。

御店の厨房体制や麺の調達方法について、もし見直しを検討されている場合は、讃匠の業務用麺のサンプルをお試しいただくことも一つの選択肢です。実際の茹で時間や仕上がりを確認いただくことで、現状の厨房オペレーションに合うかどうかをご判断いただけます。

A ビジネスの基本法則【1:06~】

出力・成果
Outuput

÷

入力・努力
Input

=

最大化

出来るだけ、少ない力で大きな成果を上げること

B 麺ビジネスにおいて、売上に影響を及ぼす重大要因【5:24~】

  1. 客単価を出来るだけ上げる【6:20~】
    例:一鶴の客単価は高い。
  2. 少ないメニュー数とメニュー内容【7:14~】
    例:一鶴のメニューが少ない

  3. 多い座席(10:58~】

  4. 高い回転数(時間当たりでなく、1日当たり)【11:37~】
    ・平均1時間当たり3回転

  5. 十分な駐車場台数【12:56~】

  6. 昼のピークに耐える厨房のキャパ【14:57~】
    非常に大事っで、ここがダメな店が多い。

  7. 時間のかかる作業を省く【15:10~】
    ・天ぷらや、スープを炊くこと等
     ⇒始めてラーメン学校に来たお客様は、スープは時間が掛かるので驚くことが多い。

  8. 出来るだけ、セルフサービス 【15:26~】

C 成果を上げる対策(人手を増やさずに、現状の人手で)【17:55~】

  1. 客単価を出来るだけ上げる【18:15~】

  2. 少ないメニュー数とメニュー内容【25:33~】

  3. 多い座席【33:49~】

  4. 高い回転数(時間当たりの率でなく、1日当たりの回転数)【36:13~】

  5. 十分な駐車場台数【36:44~】

  6. 昼のピークに耐える厨房のキャパ【37:51~】

  7. 時間のかかる作業を省く【42:47~】

  8. セルフサービス【45:37~】

  9. テークアウト比率を高める【48:24~】

(参考)世界のカフェビジネスの中で、日本が最もテークアウト比率が高い【49:00~】

  • 日本: 48% ⇒こんなに比率が高い!
  • 米国: 45%
  • カナダ: 43%
  • 韓国: 35%
  • オーストラリア: 23%
  • ドイツ: 17%
  • フランス: 17%
  • ロシア: 17%
  • 英国: 17%
  • ブラジル 13%
  • 中国: 10%
  • イタリア: 3%
  • スペイン: 3%

上記のデータは2017年のコロナ前のデータなので、アフターコロナは世界中で、もっとテークアウト比率が高まっている

上記のように、客席を使わないテークアウト比率が50%以上になれば、簡単に売上を2倍にすることが出来る。

テークアウトを行うということは、中食、内食ビジネスとの融合である。

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藤井 薫(ロッキー藤井)

1948年5月、香川県坂出市生まれ。
国立高松工業高等専門学校 機械工学科を卒業後、川崎重工株式会社にて航空機の機体設計に従事。

その後独立し、1975年に大和製作所を創業。製麺機の開発・販売を通じて、麺業界の発展に貢献し、小型製麺機においては業界トップシェアを確立。

1984年には麺の研究を開始し、麺研究室(ジャパンフードリサーチ)を創業。讃岐うどんの伝統製法を科学的に解析し、現代の小麦粉に適した独自製法を確立。

1986年に株式会社讃匠を設立し、本格的にうどんの製造・販売を開始。「亀城庵」ブランドは楽天市場にてグルメ大賞を史上初の10回連続受賞するなど、高い評価を獲得。

また、2000年にうどん学校、2004年にラーメン学校・そば学校を開校し、これまでに多数の繁盛店を輩出。「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として、テレビ・メディア出演や全国講演も多数。麺ビジネス一筋に50年以上携わる

令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

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