うどん県・香川で一番繁盛しているのは、実は骨付鶏の店
こんにちは、讃匠です。
多くの人は、香川県といえば「うどん県」というイメージを持っています。当然、一番繁盛しているのもうどん店だろう、と考えるのが自然かもしれません。
しかし、これは意外な誤解です。
香川県の外食業界において、圧倒的な繁盛ぶりで知られている店。それは、丸亀市にある骨付鶏の名店「一鶴(いっかく)」です。
大型店舗でありながら、平日の夜でも行列ができるほどの人気ぶり。創業70年以上、複数の店舗を展開し、香川を代表する繁盛店としての地位を確立しています。
なぜ、うどん県において、うどん店ではない一鶴がこれほどの支持を集めているのでしょうか。その秘密は、徹底的に絞り込まれたメニュー構成と、ブレない明確なコンセプトにあります。
一鶴のメニュー戦略:あえて骨付鶏2種類だけに絞り込む理由
一鶴の最も特筆すべき点は、メニュー数が非常に少ないことです。
メインは骨付鶏。それも「ひなどり」と「おやどり」のたった2種類。これがメニューの中心であり、他は付け合わせ程度に留まっています。
大型店舗でありながら、この極限まで絞り込まれたシンプルなメニューが、繁盛を支えているのです。
多くの経営者は「メニューを増やせば売上が上がる」と考えがちです。しかし、一鶴は真逆のアプローチで成功を収めています。理由は明確です。メニューを絞ることで、その料理に対する専門性と品質を極限まで高めることができるからです。
繁盛しないうどん店の共通点
長年、多くの飲食店経営者とお付き合いしてきた中で、気づいたことがあります。繁盛していないうどん店には、ある共通点があるのです。それは「メニューが多すぎる」ことです。
うどん、そば、丼もの、定食、カレー、パスタ…。まるでファミリーレストランのように、何でも置いている店が少なくありません。
経営者としては「選択肢を増やせばお客様が来てくれる」と考えたくなるものですが、実際には逆効果になっているケースが多いのが実情です。そうした悩みを抱える経営者の方には、「メニューは少なく、しかし専門性は高く」という一鶴の原則を、ぜひ参考にしていただきたいと感じています。
一鶴が教えてくれる成功の法則
一鶴を訪れると、多くの人が驚きます。特に平日の夜、大型店舗が行列になっている光景を見ると、言葉を失ってしまう方も少なくありません。
「なぜ、こんなにシンプルなメニューで、これほど繁盛するのか」
答えは明確です。一鶴には、ブレない明確なコンセプトがあるからです。
一鶴のコンセプトは、「お客様のストレス発散の場の提供」だと言われています。この1点に、店づくりのすべてが集約されています。
手づかみで豪快に食べる骨付鶏、お客様が大声を出しても気にしない雰囲気、ストレス発散を促すような店内設計、威勢の良い掛け声。すべてが、このコンセプトに基づいて設計されているのです。そして、そのコンセプトを最大限に活かすために、メニューを骨付鶏に絞り込んでいます。
なぜ多くの店は短期間で消えるのか
飲食業界の現実は厳しいものです。新規開店した店舗の約半数が1年以内に閉店し、3年続く店は全体の30%程度、10年続く店となると、わずか10%以下と言われています。
なぜ、これほど多くの店が短期間で消えていくのでしょうか。
最大の理由は「一時的な流行に頼ったビジネス」であることです。話題の新メニューに頼る、一時的なブームに便乗する、表面的な改装や演出で集客を図る。これらは短期的な効果しか生まず、流行が去れば、お客様も離れてしまいます。
これからの麺ビジネスにおいて大切なのは、一時的な売上アップではなく、長期的に愛される価値を提供し続けることです。
一鶴最大の教訓:70年以上繁盛し続ける理由
一鶴で最も見逃せない点は、「長く繁盛を続けている」という事実そのものです。
創業から70年以上、大きく衰退することなく、むしろ発展を続けてきました。多くの飲食店が数年で閉店し、10年続く店でさえ珍しい業界において、これほど長期間にわたって支持され続けているのは、並大抵のことではありません。
デジタル化、グローバル化、価値観の多様化など、目まぐるしく変化する時代の中で、変わらぬ価値を提供し続ける姿勢こそ、麺ビジネスに携わる私たちが学ぶべき最重要ポイントだと感じています。
メニューを絞り込むからこそ、残すメニューの麺の品質にこだわる
一鶴の教訓は、「絞り込むからこそ、専門性と品質を極限まで高められる」というものでした。この考え方は、うどん店の経営にもそのまま当てはまります。
メニュー数を絞り込むという判断をした場合、残すメニューの質そのものが、これまで以上に重要になります。特にうどん店にとって、「麺」はメニューの絞り込みによって最も注目される要素のひとつです。
メニューを絞ることで手が空いた分、麺の茹で方や提供温度、出汁との相性にまでこだわりを持てるようになった、という声も聞かれます。また、自家製麺にこだわり続けるのが難しい場合には、業務用の麺を活用することで、品質を保ちながら調理工程を安定させるという選択肢もあります。
大切なのは、「メニューを絞ったからこそ、残したメニューの品質には一切妥協しない」という姿勢です。これは一鶴が骨付鶏という1つの料理に真摯に向き合い続けてきた姿勢と、本質的には同じだと言えるでしょう。
まとめ
うどん県・香川で最も繁盛しているのが、うどん店ではなく骨付鶏の一鶴だったという事実は、多くの示唆に富んでいます。
メニューを絞り込むことで専門性と品質を高め、ブレないコンセプトを貫き通す。この姿勢こそが、一時的な流行に左右されない、長く愛される店づくりの土台になります。
うどん店においても、メニューを絞り込むのであれば、残すうどんの品質にこそ、こだわりを持ちたいところです。
連載全2回のうち第1回目
作成:讃匠 麺研究センター
うどん県で一番繁盛するのは「うどん店」ではない衝撃の事実
目次
香川県の「常識」を覆す衝撃の事実
多くの人は、香川県といえば「うどん県」だと思っています。 当然、一番繁盛しているのはうどん店だろうと考えるのが普通でしょう。
しかし、これは大きな間違いです。
香川県の外食業界で最も成功している店。 それは、丸亀市にある骨付鶏「一鶴」(いっかく)なのです。
なんと、席数300席という巨大店舗が、平日の夜でも行列を作る化け物のような店。 創業75年、全国11店舗、年商34億円という圧倒的な数字が、その実力を物語っています。
なぜ、うどん県でうどん店ではない一鶴がトップに君臨できるのか? その秘密は、徹底的に絞り込まれたメニュー構成と、 ブレない明確なコンセプトにあります。
一鶴の驚くべきメニュー戦略
一鶴の最も特筆すべき点は、メニュー数が非常に少ないことです。
メインは骨付鶏。それもたった2種類。 「ひなどり」と「おやどり」。 これがメニューの中心であり、他は付け合わせ程度。
300席という大型店舗を支えているのは、 この極限まで絞り込まれたシンプルなメニューなのです。
多くの経営者は「メニューを増やせば売上が上がる」と考えます。 しかし、一鶴は真逆のアプローチで大成功を収めています。
お店が持つ「根っ子」とは、本来持っている強みのことです。
”なぜか?”というと、答えは明確です。 メニューを絞ることで、その料理に対する専門性と品質を極限まで高めることができるからです。
繁盛しないうどん店の共通点
私は長年、多くの飲食店経営者とお付き合いしてきました。 その中で気づいた重要な事実があります。
繁盛していないうどん店には、ある共通点があるのです。 それは「メニューが多すぎる」ことなのです。
うどん、そば、丼もの、定食、カレー、パスタ… まるでファミリーレストランのように、何でも置いている店が非常に多いのです。
経営者は「選択肢を増やせばお客様が来てくれる」と考えがちですが、 実際は逆効果になっているケースがほとんどです。
そのような悩みを抱えるお客様が来られた時、 必ず一鶴にご案内していました。
「メニューは少なく、しかし専門性は高く」 この原則を体感していただくためです。
一鶴が教えてくれる成功の法則
皆さん、一鶴を訪れて必ず驚かれます。 特に平日の夜、300席の大型店が行列になっている光景を見ると、 言葉を失ってしまう方がほとんどです。
「なぜ、こんなにシンプルなメニューで、これほど繁盛するのか?」
答えは明確です。 一鶴には、ブレない明確なコンセプトがあるからです。
一鶴のコンセプトは、「お客様のストレス発散の場の提供」です。
この1点に全てが集約されています。
だから、手づかみで豪快に食べる骨付鶏、お客様が大声を出しても気にしない雰囲気、ストレス発散を促すような店内設計、「いらっしゃい!」という威勢の良い掛け声、全てが「ストレス発散」というコンセプトに基づいて設計されています。
全てが「ストレス発散」というコンセプトに基づいて設計されています。
そして、そのコンセプトを最大限に活かすために、 メニューを骨付鶏に絞り込んだのです。