●スターバックスの事例
スターバックスはメニューへのこだわりがあります。
(アルコールは出さない、
ナイフとフォークを使わなければいけないフードは提供しない)
スターバックは基本的にコーヒーを主体にしたドリンク、
フード類を売っているカフェです。
ところが、スターバックスのコンセプトはコーヒーを売ることではないのです。
スターバックスのコンセプトは「第三の場所」の提供です。
第一の場所は自宅です。
第二の場所は、職場或いは学校です。
従って、第三の場所とは、コーヒーの良い香りのする自宅もない、
学校でもないくつろげる空間です。
その様な場所の提供がスターバックスのコンセプトであり、
スターバックスのビジネスの本質です。
だから、よく考えてみると、私もスターバックスは時々、使いますが、
決してコーヒーを飲むために行っている訳ではありません。
スターバックスへ行くのは、誰かと面談するための場所が欲しいときとか、
お客様との商談であったり、面接であったり、時間が余った時の本を読んだり、
PCで仕事をするための場所の確保のためです。
特に、電源コンセントを設けてあるので、長時間PCで仕事をする場合には、
非常に助かります。
店内にいるスターバックスを使っている人達を見回してみると、
コーヒーを飲むために来ている人はほとんどいません。
何かをするために、或いは、スターバックスのくつろいだ場所を
利用するために、来ているのです。
だから、スターバックスはコーヒーを売って儲けるビジネスではなく、
場所を貸して儲けているビジネスであったのです。
これがスターバックスのビジネスの本質、要するにコンセプトです。
そして、スターバックスはこのコンセプトの一貫性を持って守るために、
様々な工夫を行っています。
例えば、次の通りです。
a)店舗の雰囲気へのこだわり
b)出店と立地へのこだわり(プレミアム立地)
c)オペレーション形態へのこだわり(FCはやらない、直営店方式)
d)スタッフへのこだわり(人的資源への投資)