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8月商戦を制するうどん店が一年を制する|繁盛店は「準備」で勝負が決まる

8月商戦を制するうどん店が一年を制する|繁盛店は準備で勝負が決まる

こんにちは。讃匠です。

いよいよ8月を迎えます。私は50年以上うどん業界に携わってきましたが、現在では8月が一年で最も売上の上がる月になりました。

昔は冬が最大の商戦でした。寒い冬には温かいうどんが売れ、冬場が一年の稼ぎ時でした。しかし現在では、冷たいうどん文化の定着、地球温暖化による暑い期間の長期化、夏休みの家族需要、さらには健康志向の高まりなどにより、8月が一年最大の売上をつくる月へと変わりました。

だからこそ、8月に入ってから準備する店と、8月を迎える前に準備を終えている店では、大きな差が生まれます。

売上は忙しい時ではなく、準備で決まる

8月商戦に向けたうどん店の準備チェックリストと繁盛店の準備の流れを解説した図解

私は長年、多くの繁盛店を見てきました。その中で一つ確信していることがあります。

繁盛店は、忙しくなってから考えるのではありません。忙しくなる前に準備を終えています。

例えば、
・冷たい麺の品質確認
・出汁の最終チェック
・氷の確保
・人気商品の仕込み
・スタッフ教育
・接客の確認

POPや店頭看板すべてが整っています。だから忙しくなっても品質が落ちないのです。

品質を守ることが最大の販売促進

冷たいうどんの品質を左右する茹で時間・水締め・水温管理・出汁の4つの基本を解説した図解

ピーク時になると、どうしても提供スピードばかりを考えてしまいます。しかし、お客様は待った時間よりも、食べた時の満足感を覚えています

前回のブログ記事でお話ししたように、冷たいうどんは・茹で時間・水締め・水温管理・出汁この四つが揃って初めて最高の品質になります。

忙しい時ほど、基本を守ることが、最高の販売促進になります。

関連記事:冷たいうどんの食感を最大限に活かす水締めと茹で方のポイント

関連記事:夏のつゆ設計で差がつく|冷たい状態での美味しい出汁は、温かい出汁とは違う

高たんぱくメニューで新しい価値をつくる

私は今年の夏、うどん業界に新しい提案をしてきました。それは、「うどんは炭水化物」というイメージから卒業することです。

例えば、冷しゃぶ蒸し鶏焼き魚骨付鶏温玉納豆などを組み合わせれば、栄養バランスの良い一食になります。

お客様も、「身体によさそう」と感じれば、価格にも納得してくださいます。つまり、健康価値を高めることが、客単価アップにもつながるのです。

関連記事:夏本番、冷たいうどんで売上を伸ばす基本戦略~暑い日に思い出される店になるために

親子三代が楽しめる店へ

うどんの大きな強みは、子どもにも、高齢者にも、食べやすいことです。子どもは、もちもちした食感とのど越しが好きです。

高齢者は、咀嚼する力があまり必要なく、食べやすいことを喜ばれます。この特徴を生かし、高たんぱく食材や野菜を組み合わせれば、親子三代が安心して楽しめるメニューになります。私は、これからのうどん店は、「家族の健康を支えるレストラン」になれると考えています。

世界の食文化から学ぶ

こうした「食べやすさ」や「健康価値」を求める流れは、日本国内だけの話ではありません。日本だけでなく、世界中で高齢化が進んでおり、食べやすい麺料理は世界各地で人気が高まっています。

さらに、ビーガン、高たんぱく、健康寿命、サステナブルなど、食に求められる価値も変化しています。

私は今後も、世界中の麺料理や健康メニューを研究し、皆さまの店づくりに役立つ情報をこのブログでお届けしていきます。

これからのレストラン経営は「QSC+E+E+H」

QSC+E+E+Hで考える、これからの繁盛店づくりとレストラン経営の成功方程式を解説した図解

私が若い頃、マクドナルドが世界中で成功した時代、レストラン経営の基本はQSCでした。

・Quality(品質)
・Service(サービス)
・Cleanliness(清潔)

しかし、現在のレストラン経営は、さらに多くの価値が求められています。私は、これからの繁盛店の成功方程式は、QSC+E+E+Hだと考えています。

Quality(品質)
美味しい料理はすべての基本です。

Service(サービス)
心のこもった接客が、お客様との信頼関係を築きます。

Cleanliness(清潔)
清潔な店づくりは、安全・安心の基本です。

Efficiency(効率・生産性)
人手不足の時代だからこそ、品質を維持しながら生産性を高める工夫が欠かせません。

Entertainment(楽しさ・感動)
これからは、食事をするだけでなく、楽しい時間を過ごせる店が選ばれます。製麺の実演、オープンキッチン、季節感のある演出、スタッフとの会話、思わず写真を撮りたくなる商品。こうした体験そのものがお店の価値になります。

Health(健康)
そして、これから最も重要になるのが健康です。うどんは、子どもにも高齢者にも食べやすい食品です。そこへ、良質なたんぱく質、野菜、海藻、発酵食品などを組み合わせれば、栄養バランスの良い健康食へと進化できます。

私は、これがこれからのうどん店の使命だと思っています。

今週の実践ポイント

ぜひ次の項目を確認してください。

□ 冷たい商品の品質確認
□ 出汁の最終チェック
□ 氷・食材の在庫確認
□ 人気商品の仕込み量
□ 高たんぱく商品の提案
□ 家族向けセットの確認
□ スタッフ教育
□ 店頭・SNSでの夏商品の発信

まとめ

今回は、冷たいうどん、水締め、出汁、高たんぱくメニュー、親子三代に愛される店づくりなどについてお話ししてきました。その根底にあるのは、「お客様にもっと喜んでいただきたい」という思いです。

これからのうどん店は、単に一杯のうどんを提供する店ではありません。美味しさを提供し、健康を支え、家族の笑顔をつくり、楽しい時間を演出する場所へと進化していくでしょう。私は、その未来を皆さまと一緒につくっていきたいと思っています。

今年の夏が、皆さまにとって最高の一か月になることを心より願っています。

讃匠では、業務用うどんの仕入れ麺も取り扱っております。

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藤井 薫(ロッキー藤井)

1948年5月、香川県坂出市生まれ。
国立高松工業高等専門学校 機械工学科を卒業後、川崎重工株式会社にて航空機の機体設計に従事。

その後独立し、1975年に大和製作所を創業。製麺機の開発・販売を通じて、麺業界の発展に貢献し、小型製麺機においては業界トップシェアを確立。

1984年には麺の研究を開始し、麺研究室(ジャパンフードリサーチ)を創業。讃岐うどんの伝統製法を科学的に解析し、現代の小麦粉に適した独自製法を確立。

1986年に株式会社讃匠を設立し、本格的にうどんの製造・販売を開始。「亀城庵」ブランドは楽天市場にてグルメ大賞を史上初の10回連続受賞するなど、高い評価を獲得。

また、2000年にうどん学校、2004年にラーメン学校・そば学校を開校し、これまでに多数の繁盛店を輩出。「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として、テレビ・メディア出演や全国講演も多数。麺ビジネス一筋に50年以上携わる

令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

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